恋には道が見つかるもの Love will find a way. 2005 6 21

 以下の文章は、以前も書きましたが、
その後、EU憲法批准の混乱、さらにEU中期予算の迷走など、
新しい要素が加わりましたので、書き直しました。

 アメリカは、軍事産業を除けば、いつの間にか、
工業国家をやめて、消費国家になってしまったのです。
 これを、日本人は、大変なことだと思うでしょうが、
全く、問題なかったと言えたのです。
 ドルが基軸通貨である限り、理論的には、
いくらでも借金は続けられるし、消費国家も続けられるのです。
 ところが、ユーロという新しい基軸通貨が出現しましたので、
アメリカは、この先、どうなってしまうのだろうと思いました。
その上、アメリカは、イラク戦争の失敗もありましたので、
いっそう苦境に立たされていたのです。
 しかし、「ヨーロッパの敵失」とも思えるような、
EU憲法批准の混乱、さらにEU中期予算の迷走が続いています。
 これで、アメリカは、一息つく余裕が生まれたでしょう。
当面、アメリカ経済は問題ないでしょうし、
FRB議長のグリーンスパン氏も、安心して退任できるでしょう。
 なるほど、昔の人は、よく言ったものです。
「恋には道が見つかるもの」と。

「書評 book review 2004 9 12」
書名 ドル暴落から、世界不況が始まる
著者 リチャード・ダンカン
出版社 日本経済新聞社
THE DOLLAR CRISIS by Richard Duncan

「帳尻が合わない」
そのとおり。
 しかし、女性が、お化粧をするように、
経済も、お化粧する必要がある。
 問題は、年を取ると、お化粧の乗りが悪くなることである。
そして、主役は、若い娘に代わる。
いつか世界経済も、そうなる時が来るでしょう。









































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